■相変わらず、1月相場らしく乱高下の展開となっています。
ドル円相場について、週末1月16日のニューヨーク市場終値は、2009年スタート日である1月2日のオープンレベル90.70円と同水準となっており、まさに「往って来い」の展開です。
ユーロドル相場は、戻り高値1.4720を付けた昨年12月18日以降、ユーロ下げ基調が続いていますが、以下にご紹介する時間サイクルの影響もあり、直近ではユーロ底固く推移しています。
ユーロ円相場は、ユーロドル同様、戻り高値131.02円を付けた昨年12月18日以降、ユーロ下げ基調が続いていますが、やはり、ユーロドルと歩調を合わせた時間サイクルが要因となって、直近ではユーロ底固い展開となっています。
ポンド円相場とカナダ円相場は、ドル円相場と似た動きをしています。週末1月16日のニューヨーク市場終値は、2009年スタート日である1月2日のオープンレベル133.90円とほぼ同水準となっており、ドル円相場同様、まさに「往って来い」の展開です。
スイス円、豪ドル円、NZドル円、それぞれの相場は、ユーロ円相場とほぼ似た展開となっており、概ね上値の重い展開が続いていますが、直近ではユーロ円相場同様に底固い展開となっています。
■私の主宰している有料掲示板やマーケットコメント等で繰り返しお伝えしている通り、1月相場と言うのは、このように乱高下の展開となる傾向があります。
ポジションを軽めにしてエントリーしないと、マーケットの荒っぽい動きに翻弄されることになってしまいがちです。
しかし、あくまで経験則として、月の半ばを過ぎてくると、次第に落ち着いてきて、比較的トレンドが発生し易いのも1月相場の特徴の一つです。
1月前半から中旬にかけては、一般的な金融機関では、新年度入りして、市場参加者が元気であることから、いきなりポジションを造るものの、日中を含めて、ポジションの振り落としに掛けるような動きが多発する傾向があります。
終わってみたら、「往って来い」というまさに往来相場の展開が珍しくありません。
その意味では、今年の相場展開は、むしろ比較的「穏やか」「おとなしい」部類に入るかもしれません。
ファンドや各金融機関のトレーダーにとっても、勤務先本体の財務状況が悪いせいか、リスク許容度が落ちているのかもしれません。
加えて、相場について言えることとして、やはり、昨年2008年の相場が、特に8月以降、大きな動きが見られ、歴史的大相場となったことから、その反動が生じていると言えそうです。
相場とは、ある種の「生き物」であると、私は思っています。
人間の筋肉運動と同じで、大きく動くと、その後は、反動で小さな動きとなりがちです。
「動」の後の「静」の相場展開が今年2009年の特徴となるかもしれないと、私は読んでいます。
■年初、相場が全般に上昇に転じた局面では、「オバマ政権期待」という「後講釈」の相場解説が聞こえてきましたが、その後の下落局面では、米銀や大手会社の決算期を迎えて、信用不安が再燃という、これまた「こじつけ」、「ファッション」とも形容出来る「相場材料」が取り沙汰されているようです。
私達トレードを行う投資家にとっては、まさに忙しい市場環境と言った感じです。
何故ならば、毎日、どんなニュースが発表になって、何が話題になっているのか、果てしなく追いかけないとマーケットに取り残されてしまうかのようだからです。
「買い材料」「売り材料」はいつの時代、どの局面でも存在しています。
そして、それらは、電車の線路のように、いつまでも交り合うことはなく、ブル、あるいはベアのセンチメントを市場に与え続けます。
そんなマーケットの中にあって、私達は、一喜一憂して相場に臨まなければならないとも言えるわけです。
忙しいだけではなく、ストレスの極みでもあります。
そうなると、当然のことながら、咄嗟の判断も狂います。
既に相場に参加されている方なら誰しも経験されている通り、相場は瞬時の判断が物を言います。
マーケットに入るエントリーのタイミング、そしてマーケットから抜け出るタイミングは、全て単純明解な判断基準に従うに越したことはないと誰しも感じていると思います。
ましてや、この最近のマーケットは、100パーセントに近い割合で、コンピューター経由でアクセスするものであり、肉体的にも特に目に負担をかけ、疲労感もありがちです。
現実的な話ではありますが、如何にトレードをシンプルに行うことが出来るか、永遠のテーマとなりましょう。
■ここで、私が1月15日午後時点で、有料掲示板やメルマガにてレポートさせて頂いた、ユーロドル、ユーロ円相場の時間分析を、一部引用、ご紹介しておきます。
ユーロドル相場とユーロ円相場の時間分析です。
1)ユーロドル相場
A点 10月28日の安値1.2329
B点 12月4日の安値1.2549
C点 1月14日の安値1.3093
A点からB点までの時間28日
B点からC点までの時間29日
A点からB点までに要した時間28日、B点からC点まで要した時間は、1日多い29日ですが、ほぼ「対等時間」となっているのが分かります。すなわち、「変化時間帯」の候補となるわけです。
2)ユーロ円相場
A点 10月27日の安値113.62円
B点 12月5日の安値115.87円
C点 1月14日の安値116.57円
A点からB点までの時間30日
B点からC点までの時間28日
B点からC点まで要した時間である28日は、A点からB点まで要した時間30日に2日足りませんが、「対等時間」に近づいていることが分かります。すなわち、「変化時間帯」が接近していると理解出来ます。
加えて、30日と言う時間は、ユーロ円相場では、昨年来頻繁に現れているタイムサイクルであることも判明しています。
上記に見た通り、ユーロドル相場、ユーロ円相場共に、「対等時間」の到来から、時間の節目にあると判断することが可能であることから、ユーロ反転の可能性を視野に入れておく必要があると考えています。
尚、結果的には、上記レポートを書きました1月15日に、レポートを掲載して以降の海外市場にて、ユーロドル相場は安値1.3025を付け、ユーロ円相場は安値116.24円を付けた後に反転、上昇に転じているのが分かります。
■さて、多くの個人投資家にとって、毎日のマーケットの動きは最大の関心事だと思います。
たまにしか、マーケットに参加しない方、例えば、夜中(もしくは明け方)に少しばかりマーケットをチェックして、自分のポジション管理を行う方は、少数派であると想像します。
このような方々は、中長期派とも言うべき投資家であり、資金量も余裕のある方が多いとも思います。
しかし、やはり、比較的資金量が少なく、リスク許容度も抑え気味で、日中トレードを中心に相場に参加するタイプの方が多いというのが実情であると思います。
特に、ここ最近(過去半年程度)のように、日中の相場の変動率が高まってくると、日中トレードにてもチャンスは幾らでも存在していると言えます。
クロス円相場などで、1日に何円も動くケースは日常茶飯事です。
それならば、これらの相場変動をリスクと見なすのではなく、自分の味方につけて、収益機会の増大と判断するのが投資家の立場から妥当だと考えます。
■しかし、ここで大切なことがあります。
それはアプローチを間違えると、リスクだけが高まって、とっても危険な目に自分を追い込むことになりかねないことです。
外国為替証拠金取引というのは、レバレッジが効いていることが最大の特徴であり、資金管理、リスク管理が何よりも大切な要素です。
ただ、この辺りの指導、コーチングは、個人差がある為に、そう簡単に十把一絡げにまとめることは難しいものがあります。
極端なケースでは、全く同じことを伝えても、人によって全く違ったトレード結果を残すこともあるのです。
その為、私が主宰している有料掲示板でも、質疑応答コーナーを設けており、各個人の方がハンドルネームでもって、自由にお聞きして頂くようにしています。
そのことで、同じような悩みを持たれている個人投資家の方が、他の個人投資家と私の質疑応答をお読みになることで、あたかもご自分へのコーチングとして、受け取って頂けるように努めているわけです。
たまに、直接メールでお聞きになる会員さんもいらっしゃいますが、その都度、掲示板で聞いて下さるようにお伝えしています。
そうすることで、掲示板をご覧になっている他の多くの個人投資家の皆様が救われると思うからです。
特に、どこでエントリーして、どこで手仕舞うのかが一番の関心事であり、投資家の皆様の最大のテーマであると言っても過言ではありません。
そこで、私は、出来るだけ、日中トレードだけでなく、中長期的なスパンでのトレードも含めて、アドバイス、コーチングをさせて頂くように努めております。
■もちろん、誰にも使って頂けるトレード方法を出来るだけ、具体的、実践的に伝授させて頂いております。
私の相場分析手法である「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」はもとより、「時間分析、価格分析」も同時に、その利用方法を事細かくコーチングさせて頂いております。
上記にも書きました通り、相場は、瞬時の判断が全てです。
「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」の場合、特に、「遅行スパン」に使い方が大きな決め手となることがあります。
トレンドの判断を行う上で、遅行スパンは強力な道具、味方だからです。
遅行スパンの陽転(実態ローソク足の上位に位置していること)、陰転(実態ローソク足の下位に位置していること)をチェックするだけでも、トレンドの判断の上での有効な基準となります。
尚、実態ローソク足とは、26単位(スパンモデルの場合)、21単位(スーパーボリンジャーの場合)過去に位置するローソク足のことです。
さらに、遅行スパンが実態ローソク足に絡む状況であれば、トレンドがない状態、レンジ相場、保ち合い相場を示唆してくれます。
加えて、遅行スパンが実態ローソク足の上げ下げのリズムと呼応して推移することが多く、その動きをいち早く察することで、相場の予測に役立てることが出来ます。
また、遅行スパンの動きを追うこと自体、時間分析を行っていることに等しいのです。
とにかく、遅行スパンは万能と言っても良いくらいの指標です。
上記の具体的な判断方法については、以下の無料ブログ
http://www.span-model.com/
http://archive.mag2.com/0000194870/index.html
にて、チャートを掲載しておりますので、ご参考してみて下さい。
尚、詳しい解説、分析、トレード方法、コーチングについては、有料掲示板等の発信情報をご参照下さい。
以上です。
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■私の「リアルタイムコーチングセミナー」のDVDを好評販売させて頂いて
おります。
http://www.xfine.info/dvd/murmsp/
こちらでは、実際のマーケットがオープンしている最中でのセミナーですので、
まさにリアルタイムでの実践的なセミナーとなっています。
■毎日の私の相場解説やリアルタイムのコーチングをさせて頂く為の専用の
「マーフィーの実践トレードコーチング有料掲示板」は益々充実しております。
もちろん、「有料メルマガ」もついてきます。
http://www.eagle-fly.com/1/mur
にて、ご紹介をさせて頂いています。
週足や日足をベースとして中長期のトレードから、60分足、5分足、1分足をベース
として短期のトレードアイデア等々に至るまで、解説をさせて頂いております。
また、実際のマーケットの中でのリアルタイムでの相場解説、トレードコーチング
も行っております。
質疑応答コーナーもあり、ご自由にご質問をして頂けます。
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■ところで、お陰様で、Eブック「マーフィーの最強スパンモデルFX投資法を伝授」
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本書籍の内容は、160ページに亘り、私の相場分析に当たっての基本となる、投資哲学、
分析手法である「スパンモデル」と「スーパーボリンジャー」(ボリンジャーバンドの
応用分析モデル)について、詳しくまとめたものです。
普段から私の相場分析に慣れ親しんでおられる方はもちろん、これから相場に真剣に取
り組まれようとする初心者の方、さらにはプロの方にとっても大変参考になるものと
確信しております。
上記にご紹介した「マーフィーの実践トレードコーチング掲示板」でのフォローと
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以上です。