■まず、お知らせです。
この度、来る4月9日にサザインベストメント株式会社様にて、私のWEBセミナーを開催させて頂くことになりました。
以下のURLをご参照下さい。
http://www.saza-investment.com/fx-club/seminar/
今回は、会場セミナーならぬ、パソコン上のWEBセミナーですので、全国どこにお住いの方でも視聴可能です。
どうぞ、この機会をご利用されて、私の「スパンモデル」、「スーパーボリンジャー」による相場分析手法に触れられて下さい。
■続いて、マーケットです。
先週は、週央、米連邦公開市場委員会(FOMC)にて長期国債の買い取りを含む金融緩和策が発表されたことを「きっかけ」に米長期金利が急低下したことを背景にドル売りが膨らみました。
しかし、週末にかけて大幅にドル買い戻しが入り、ドル円は96円近辺、ユーロドルは1.35台後半で引けました。クロス円相場は、堅調地合いをキープして引けました。
ドル円上昇、ユーロドル上昇、ユーロ円等クロス円相場上昇という中期トレンド(私はそう分析しています)の中での調整局面が終了したかどうか気になるところです。
以下にて、それぞれの通貨ペアの動きを簡単に検証してみたいと思います。
■ドル円相場は、日足スパンモデルにてドル買いシグナルが継続する中、一時、サポートゾーンの下限まで下落しました。
しかし、週末には、終値が再び、サポートゾーンの上限近辺にまで回復しています。
また、3月19日に、日足スーパーボリンジャーのマイナス2シグマラインに達したことで、調整局面の当面のターゲットを達成しているのも分かります。
日足スーパーボリンジャーの遅行スパンは、しっかりと実勢ローソク足(21日前のローソク足)に支えられる格好で上昇しているのが分かります。
結局、ドル円相場は、中期ドル上昇トレンドの中での調整局面を終了した可能性が高いことを示唆しています。
■ユーロドル相場は、先週、急上昇、日足スパンモデルにて、週末金曜日にユーロ買いシグナルが点灯しました。
また、日足スパンモデルの遅行スパンは実態ローソク足(26日前のローソク足)を一気に上方にブレイクしています。
すなわち、ユーロ買いシグナルを後押しする格好となりました。
もっとも、遅行スパンがレジスタンスゾーンの上限を上方に抜け切ったとは判断出来ず、最後のレジスタンスラインにぶつかっているとも言えそうです。
すなわち、一旦はユーロ続伸が抑えられる可能性があることを示しています。
このように、遅行スパンは、実態ローソク足を抜けるだけでなく、さらにゾーンを抜けるかどうかが、相場トレンド転換かどうかの最後の関門となります。
また、日足スーパーボリンジャーでは、実勢レベルがセンターライン、プラス1シグマライン、さらにはプラス2シグマラインを上回って推移しており、「巡航速度を上回る」上昇相場となっているのが分かります。
理由として以下が挙げられます。
ユーロドル日足終値がプラス1シグマラインを上回って以降、8本成立しています。
私の相場分析上、上昇相場が若いステージかどうかの目安である、「プラス1シグマライン越えの引け以降のローソク足8~10本成立時点までは相場は若い」というルールの中で、そろそろ相場過熱感を持っている状況となりそうです。
言い換えると、プラス1シグマライン越えの引けのローソク足が8~10本成立するまでの局面においては、相場はまだ若いステージにあると判断されることから、プラス2シグマラインに達したとしても、過熱感はないと考えます。
上記より、今回のユーロドル相場はそろそろ過熱感を持ってきていると判断され、ユーロ反落の可能性も視野に入れておく必要があると読んでいます。
尚、日足スーパーボリンジャーの遅行スパンは実態ローソク足を完全に上方にブレイクしており、ユーロ買い上昇トレンドへの転換を確認出来ることが分かります。
■ユーロ円相場は、日足スパンモデルにて、引き続きユーロ買いシグナルが点灯し続けているのが分かります。
加えて、日足スパンモデルの遅行スパンも完全に陽転しており、ユーロ上昇トレンド入りを確認させる格好となっています。
また、日足スーパーボリンジャーで見ると、実勢レベルがプラス1シグマラインとプラス2シグマラインの間にて推移し続けており、ユーロが巡航速度の上昇相場にあることを示唆しています。
尚、プラス2シグマラインを上回っていないことから、価格水準としては、過熱感がある状況ではありません。
また、日足スーパーボリンジャーにて、遅行スパンは完全に陽転しており、ユーロ上昇トレンド入りを確認させる格好となっています。
先週末金曜日の動きを見ても、ここ最近のユーロ高値を更新しており、やはり、ユーロ上昇相場が継続しているのが分かります。
上記のように、クロス円相場の代表格のユーロ円相場は堅調地合いをキープしているのが見てとれます。
以上より、ドル円相場はドル上昇トレンドの中、当面の調整局面を終了した可能性がある一方で、ユーロドル相場は、調整を見ることなく上昇中であり、ユーロ続伸中であることが分かります。
また、ユーロ円相場は、巡航速度のユーロ上昇相場が継続中であることが分かります。
■ところで、世の中では、トレードを行うに際して、どうしても、今後の相場の行く末に関心が向かい、「相場予測」に重きを置きすぎる傾向が見られます。
私自身も多くの個人投資家の方から、相場予測を聞かれますので、皆様の強い関心が、これから相場が上昇するのか下落するのかにあることが良く分かります。
実際にポジションを持って、収益目標目指してトレードされているわけですから、お気持ちは分からないではないのですが、どうも、「他力本願」である方が多過ぎる気がしてならないです。
私は、毎日、有料掲示板等を中心に相場の方向性についてのコメント等を書いてはいますが、基本的には、結論としての相場観だけを述べるのではなく、常にその判断基準をお伝えするように努めています。
そもそも、相場が上がるか下がるかは、全くの相場素人でも話すことが出来ます。
言ってみれば、小学生でも出来ることです。
一番大切なことは、「どうなれば、相場が上がる」、「こうなるから、相場は下がるかもしれない」と言った風に、根拠ある判断を示すことです。
さらに、「相場がいつのタイミングでどうなれば、相場が上がる(下がる)可能性が高まる」という風に、事前予測して、それに合わせて自らのポジションを調整していくことが肝要です。
私の任務は、この相場分析を皆様がご自身で行うことが出来るように「コーチング」させて頂くことだと思っています。
■相場を行うことは、一つの「技術」です。
「手に職を付ける」と言いますが、まさに同じことが相場の世界でも言えると考えます。
皆様がご自身の置かれた環境、条件の下で、最大限の効率を持ったトレードスタイルを構築されることを「お手伝い」することが私の仕事であると思っています。
相場を行うことは技術であると申し上げた通り、「正しいトレード方法を習得、マスターする」という考え方を私は持っています。
稀に、実際にポジションを持つと、頭の中が真っ白になり、目の前の相場が見えなくなってしまう方もいますが、よほどでない限り、練習や訓練を通じて、トレード法をマスター出来るものです。
相場は確かにリスクがあり、一見「博打」に見える要素はありますが、実は、極めて科学的なものです。
相手である相場の動きに自分の動きを合わせてあげるだけで収益に繋がるトレードが出来るようになります。
中には、あまりにも頑固で、こちらのアドバイスに全く従わない個人投資家の方もいらっしゃいますが、真剣に正しいトレード方法をマスターするお気持ち、意欲させあれば、必ず、生涯収益(キャリア・プロフィット)を増大させる方法を身に付けられることと確信しています。
どうぞ、焦らずに、じっくりと時間を掛けて、ついてきて下さい。
大事なことは時間を味方にすることです。
手持ち資金にレバレッジを掛け過ぎて、短期間に「討ち死に」しないで下さい。
「相場は永遠に終わらない」は私が良く使う言葉です。
しかし、一つ間違えると、資金はあっという間に枯渇します。
くれぐれも、正しいトレード方法を身につけて、正しい訓練を受けて、収益に繋がるご自身のトレード方法を身に付けて下さい。
私がお手伝いさせて頂きます。
以上です。