■ここ最近の相場は、引き続き、米ドルを軸とした動きとなっています。
すなわち、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ドルスイス、豪ドル、NZドルなど、各国通貨の対米ドルレート(俗に米ドルストレートの相場と言われます)にトレンドが生じているということです。
ところで、効率的に収益を上げることが比較的容易なのは、やはりトレンドを伴った相場においてです。
一方で、トレンドレス、保ち合い、レンジ、揉み合い、色々と表現はありますが、これらの相場は、収益を上げるのはそう簡単なことではありません。
終わった過去の相場を見せられて、
「相場はこのようにレンジで動いているからここで買って、ここで売れば、これだけ上手く儲かる」
と言われても、納得いかないのは当たり前です。
■昔の話ですが、ある外資系銀行のボスが、損失を出した部下のディーラーを自分の部屋に呼んで、「どうしてこんなところで買ったんだ?」「なぜ、ここら辺りで売らなかったんだ?」「チャートを見れば分かるだろう?!」と、怒った話を聞いたことがあります。
全く呆れた話ですが、この外資系銀行のボスほどではないにしても、実はそれほど珍しくないところが、プロのディーラーの世界の悲しい現実です。
幾ら結果だけが問われる世界とは言え、途中のトレードに文句をつけられてはたまりません。
それも「終わった相場」についてというところがミソです。
終わった相場についての相場解説を幾ら後講釈として聞いても意味がないように、実際にトレードしている人間にとっては、目の前の相場をどう解釈するかが全てです。
皆さんご自身も、毎日動く相場を、目の前の局面で、如何に判断して、如何なるポジションを張るのがベストなのか、それとも全くポジションを張らずにスクウェアで我慢するのがベストなのか、あれこれ頭を巡らしておられることと思います。
■さて、ちょっと余談になりますが、プロのディーラーの世界は、ポジションをいつまでも持ち続けることは出来ません。
社内(銀行内)規定があって、各人のポジション限度額、損失限度額が厳密に決められているからです。
ですから、一部の一般個人投資家のように、自分のポジションをロスカットしない為に、どんどん証拠金を積み増して、最後に破産するようなケースは起こり得ません。
個人投資家は、なまじっか自分で資金を調達するなりして、証拠金を増やすことを自分の裁量で出来る点が、雇われのプロのディーラーと決定的に違う点です。
資金調達の決定権が自らに有るが故に、墓穴を掘る羽目になってしまうわけです。
一方、雇われのプロのディーラーは社内規定に抵触する時点で、大きくマイナス査定され、場合によっては、即刻、首になります。
ですから、結果的に相場観が正しかろうと、正しくなかろうと、損失があるレベルに達した時点でロスカットせざるを得ないのです。
というわけで、弱い人間であっても、ロスカットは決められたルールですから、守らざるを得ないということです。
ところが、一般の個人投資家の場合は、この弱さが表面化すると最悪の事態に陥ります。
自分で自分を規制するしかないにもかかわらず、自分が自分の弱さに負けてしまうことになると、自ずと結果は目に見えてきます。
本来、人間とは弱いものです。
人間とは合理的に行動するように見えて、実は合理的には行動出来ないようです。
しかも、頭では充分に分かっていると本人が自覚していても、実際の行動は違ってしまっているのです。
「行動経済学」と言う学問は、この辺りの人間の行動を分析するものです。
「行動心理学」というアプローチもありますが、同様の人間の行動、心理状態を分析するものです。
■さて、またまた話が飛躍してしまいました。
要するに、トレンドのある相場においての方が、トレードし易く、収益につなげることが出来る可能性が高いのです。
ですから、今現在の相場を見ていて、その相場が今後、トレンドになるか、それとも、トレンドにならないかは「予測」することなく、買いシグナルが点灯すれば買い、売りシグナルが点灯すれば売ることを繰り返していけば、トータルでは収益が増えていくと思います。
目の前の相場がトレンドになるか、ならないかは、後でないと分からないのです。
というわけで、トレンドに入ると判断される局面は素直にマーケットについていけば良いわけです。
そして、日頃から注意しておくべきことは、トレンド発生の条件をいつも頭に入れながら、マーケットなりチャートを見ることです。
あとは、トレンド発生と判断したものの、そのトレンドが強くはない、弱いものと判断され場合は、ポジションのサイズを減らすなりして、「凌ぐ」ことを優先すれば良いのです。
■以上のことを踏まえて、最近の相場を見てみると、ドルストレートの相場(ドル円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル等々)にてトレンドが発生しているのが良く分かります。
ここで大切なポイントは、別に始めからこれらの通貨ペアにてトレンドが生じると「予測」していたわけではないのです。
また、そんな予測をする必要などないのです。
相場が動いていく過程で、トレンド発生の条件が発生して、そのトレンドに乗って以降、そのトレンドから降りる必要がなければ、乗り続けるだけのことなのです。
そして、トレンドが一旦は終了する可能性が高まったと判断される時点で、ポジション調整をするなどして、資金管理、マネーマネジメントを行うだけのことなのです。
何度も繰り返しますが、これからの相場がどうなるか「予測」する必要はありません。
いや、「予測」などしてはいけないのです。
具体的に言うと、私の相場分析手法である「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を正しく読み、シグナル発生についていくだけで、相場のトレンドに乗ることが出来、またトレンドから降りることが出来るわけです。
尚、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を正しく読むと言っても、決して難しい分析を行うわけではありません。
「分析する」というより、「知る」に近いかもしれません。
チャートを「見て」「知る」だけで良いのです。
ところで、これからの相場がどうなるか「予測」する必要はないと申し上げましたが、唯一、この「予測」に近い行為があるとすれば、「時間分析」、「価格分析」と言えるでしょう。
特に、私は、「時間分析(「アクティベート時間分析」」に重きを置いています。
相場の天井や底を当てる(言葉に語弊があるかもしれませんが)とすれば、この「時間分析」以外にはないと思います。
もちろん、100パーセント当てることは出来ません。
あくまで可能性が高いという判断を下すことが出来るだけです。
それでも、大いに意味があると思うのが、この「時間分析」なのです。
■ところで、この時間分析を用いて、この最近の相場を分析してみると、順調にドル下落トレンドにあった、ドル円、ユーロドル、ポンドドル相場等々に変化が生じる公算が高まっていると判断されます。
詳しくは、有料でお届けしているメルマガやコーチング掲示板等をご一読頂ければ幸いです。
聞くところ、この最近、多くの投資家がご苦労されているようですが、正しくいトレード手法を学べば、多くのチャンスを得ることが出来ます。
実際に、私が主宰させて頂いている「有料コーチング掲示板」にて、頂戴する投稿を見ていても、着実に収益を上げておられる方は日々増えているようです。
一見レンジ相場という格好に見えても、また、トレードし難い相場環境に見えても、実は、チャンスがあちらこちらに転がっているのも事実です。
ところで、私が特にお勧めしているのが60分足分析です。
「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」の場合、日足でなくとも、60分足をベースにしたものでも、宵越しのポジションを取っていく、一般的なスイングトレードには適当な時間軸のチャートなのです。
というのも、日足スパンモデルの場合、1年に数回しかシグナルが点灯しないことも多く、せっかくのエントリーや利食いのチャンスを失うケースもあります。
そこで、60分足分析をお勧めしている次第です。
「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」の場合、一般的な60分足チャートと違うことは、皆様自らが体験されて、納得されることと思います。
一般的な60分足分析と違って、比較的長い時間におけるデータを分析対象としている点が多いに異なる点です。
従って、中長期の相場を日足ベースで見て、実際のトレードは60分足を軸にして行うことがベストのコンビネーションであると考えます。
もちろん、日中のトレードでも、ポイントとなる価格水準を、日足ベースの「スパンモデル」や「スーパーボリンジャー」から得ることはあります。
このようにすれば、本来、手ごわい相手である「外国為替相場」を自分の友達に出来るわけですから、正しいトレード手法を学ぶ価値は大いにあると確信しています。
目の前の相場と戦ってはいけない、そして、目の前の相場のリズムをつかんで、それに乗ることが大切です。
さらに、時に応じて、時間分析や価格分析を織り交ぜることによって、相場の天井圏や底値圏を「探りにいく」、そして、「待ち構える」というスタンスが望ましいと考える次第です。
以上です。
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