■まずは、重ねてのご報告です。
この度、過去に行いました「リアルタイム・コーチング・セミナー」を収録したDVDが完成いたしましたこと、改めてご報告いたします。
初心者向けセミナーDVDは、私の相場分析、トレード手法である「スパンモデル」及び「スーパーボリンジャー」に関する基本的解説を初心者から中級者向けに行った内容です。
また、リアルタイムコーチングセミナーDVDは、実際に動いているマーケットの中で行いましたセミナー内容を収録したものです。
初心者向けセミナー1本とリアルタイム・コーチングセミナー3本の、全4種類のDVDが、以下のページからご購入することが出来ます。
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http://www.xfine.info/dvd/mur/
尚、初心者向けセミナーDVD価格に関しましては、こちらのブログ読者の皆様方には特別価格とさせて頂きます。どうぞ、ご活用下さい。
■さて、マーケットです。
先週(7-11日)の外国為替市場は、米ドルを軸とした動きとなりました。
すなわち、ドル安です。
ドル円相場は、9月3日の安値91.94円をブレイクしたことでドル売り加速しました。
ユーロドルは、8月5日の高値1.4448をブレイクしたことでユーロ買い加速しました。
経験則的に、相場は、それまでの高値や安値をブレイクすると、ブレイクした方向に一気に加速するケースが多いです。
重要サポートや重要レジスタンスは時間の節目で付けることが多いですが、その後、ある程度時間が経ってからその重要サポートやレジスタンスをブレイクする場合、相場がブレイクしたのと同方向に加速する可能性が高いということです。
このように、重要なサポートやレジスタンスを僅かに抜けたことを確認して、抜けた方向にポジションを取る方法は「ブレイクアウト法」と言うもので、「古典的な」トレード手法の1つでもあります。
■ところで、今回のドル安局面では、基本相場観が「ドルベア」の個人投資家の方はある程度の収益を上げられたことかと思います。
一般的に言って、相場観で勝負している人は、その相場観の方向からマーケットに入っていく傾向が強いです。
例えば、ドルブルの人は、いつもドル買いからエントリーする傾向があります。
一方、ドルベアの人は、いつもドル売りからエントリーする傾向があります。
上がると買いたくなる、下がると売りたくなるという傾向は、一般的に見られはするものの、基本相場観として、ブルかベアか、どちらかに偏っているようです。
そして、この「ドルブル」、「ドルベア」という相場観の違いは、各個人投資家の皆様が「育った環境」に影響を受けるようです。
ここで言う「環境」とは、「相場環境」のことです。
ドル高地合い、円高地合い、資源国通貨高地合い等々、相場に参加始めた時期の相場の地合いが、各個人投資家のトレードスタイルに影響を与えるということです。
もっとも、個人投資家の皆様がFXを始められたのは、主に2000年以降のことであり、概ね、外貨高円安の地合いにありました。
外貨と円の金利差がかなり拡大していた時期であり、多くは高金利の外貨を買って低金利の円を売るというトレードスタイルを取るやり方、すなわち、俗に言う「スワップ派」と呼ばれる個人投資家が多く生まれた時期でもありました。
■ところが、過去、1980年以降に限定して外国為替相場の歴史を振り返って見ると、1985年9月のプラザ合意以前の外国為替相場は概ね「ドル高の時代」でした。
そして、1985年9月以降、1995年頃までは途中、紆余曲折があったものの、概ね、「ドル安の時代」に完全に逆転したのです。
1985年頃から1995年頃までは、2000年以降の相場と違って、高金利通貨ほど売られた時代でもあったのです。
ポンドも豪ドルも弱いというイメージの強い通貨でした。
もっともポンド相場は乱高下で、波乱万丈の局面でもありましたが・・・。
いずれにせよ、ドル高時代にドル買いに慣れていたトレーダーは苦労した時期でもありました。
しかし、ドル安時代にドル売りに慣れ過ぎたトレーダーは、今度は、1995年以降のドル高時代に苦労することになります。
もっとも、1998年以降の外国為替相場は、時に、大波乱の生じる展開となりました。
また、上記で申し上げた通り、2000年以降、高金利通貨が好んで買われ、円が売られやすい地合いが続いたことは、既に多くの個人投資家が外貨証拠金取引を出来るようになっていたことから、皆様、ご承知の通りであると思います。
そして、やはり、皆様がよくご記憶の通り、2008年相場は、それまでの高金利通貨高から、うって変わって「大逆転劇」が起こることになったわけです。
■さて、一口に外国為替相場と言っても、その時代時代に応じて、「相場の地合い」が変化していったことが良く分かります。
その為、基本的な相場観を事前に持った上で、マーケットにエントリーしていったトレーダーが多かったのは事実です。
人間、やはり、慣れと言うか、より大きな収益を上げることの出来たポジション方向に執着する傾向があるという風にも言えましょう。
ドル高トレンドの時期には、ドルロングポジションを持っていれば、少々マーケットが自分の思惑と逆に動いても、しばらくしたらドル高方向に戻ってくることを体験的に「知っている」わけです。
逆にドル安トレンドの時期には、ドルショートポジションを持っていれば、少々マーケットが自分の思惑と逆に動いても、しばらくしたら、ドル安方向に戻ってくることを体験的に「知っている」わけです。
こういった、過去の原体験が自分のトレードスタイルに知らず知らずのうちに影響を与えているということを客観的にも自覚することは大事なことです。
言い換えると、トレードをしていると、「独断」と「偏見」をどうしても持ってしまうのが普通の人間だということです。
そして、この「独断」と「偏見」の源泉は、直近の過去の相場環境だということです。
この辺りを自覚して相場に臨むことが出来るかどうかで、目の前の相場に対する対処法が大いに異なってくると思われます。
■どういうことかと言うと、現在の目の前で起こっている相場を分析するに当たって、恣意的判断を極力排除し、客観的に分析することが大事だということです。
相場は「時間」で動いているため、「時間分析」を徹底的に行えば相場のトレンド性が見えてくるケースが多いです。
しかしながら、この「時間分析」は誰もが簡単に出来るものではありません。
研鑽と経験が必要です。
そこでお勧めするのが、「スパンモデル」と「スーパーボリンジャー」です。
この手法は、複雑な分析など全く必要なく、誰でも簡単に使うことが出来ます。
「スパンモデル」はシグナルが点灯し、買いか売りかを色の変化で教えてくれます。
買いは青色、売りは赤色が表示されることで、視覚的に簡単に分かります。
「左脳的」ではなく、「右脳的」と言っても良いかもしれません。
見た目で瞬間的に分かるわけです。
ですから、初心者でも十分に使いこなすことが出来ます。
1つ、「スパンモデル」を使いこなす上での大事なポイントは、その時々の相場に適った時間軸の「スパンモデル」を探し出すことです。
これが出来ると、かなり応用の効くトレード手法となります。
もっとも、その時々の相場に適った時間軸の「スパンモデル」を探し出すことが出来なくても、大きな問題ではありません。
どういうことかと言うと、スパンモデルの中での実勢レベルの位置をどう判断するかをマスターすれば、充分にトレードが出来るということです。
■続いて、「スーパーボリンジャー」ですが、こちらは、時間軸をコロコロと変更させる必要はありません。
皆様にお勧めするのは、60分足と日足です。
特に、60分足スーパーボリンジャーを使いこなすことが出来れば、それだけで、収益力は大幅にアップすると考えます。
私が、日頃、自分のブログにて主に60分足スーパーボリンジャーをベースにして相場解説、トレード手法について解説させて頂いている理由でもあります。
デイトレードでも、スイングトレードでも、60分足スーパーボリンジャーは有効です。
たとえ、より長い期間のポジショントレードを行うに際しても、この60分足スーパーボリンジャーの遅行スパンは時々チェックして頂きたいと思います。
そして、日足スーパーボリンジャーでもって、相場のトレンド方向、トレンドの強弱を確認することが出来ます。
基本的な使い方は、ごく簡単ですので、ぜひマスターされることをお勧めします。
一般的なボリンジャーバンドだけでも、私のスーパーボリンジャーによるトレンド判断基準を応用することで、より分かり易くなると思います。
一般的なボリンジャーバンドには、スーパーボリンジャーの最大の特徴である「遅行スパン」が存在していませんが、それでも、見方、使い方において大いに有効な面があると思っています。
ぜひとも、皆様の日頃のトレードに生かされて、収益を上げて頂くことをお祈りしています。
以上です。