■このところ、大手のFX会社様にてセミナーを定期的に開催させて頂くようになりました。
以前は会場セミナーだったのですが、最近は、ほとんどがWEB上でのセミナーです。
会場に来て頂いている個人投資家様との直接的な会話等の触れ合いがない為、正直言って、少々寂しい気持ちもあるのですが、WEBセミナーにはそれなりのメリット(全国津々浦々のお客様を対象に出来ること等)もあること、世の中の流れであることから、好意的に受け止めさせて頂いております。
また、今年になってIT技術の進歩のお陰で、リアルタイムのチャートをセミナー上でお見せしながら講義を出来るとあって、私は、IT環境面の改善に対して、大変感謝している次第です。
先日もあるFX会社さんのセミナーをWEBセミナー運営会社さんで行なわせて頂いたのですが、私が、実際に動いているチャートをお見せしながらのセミナーは面倒かどうかを運営会社の担当の方にお聞きしたところ、「滅多にこのようなことはありませんから。柾木さんくらいですよ~」と言われました。
そうかあ、実際に動いているチャートを見ながらのトレード方法を実践的にお伝えする形式のセミナーは滅多にないのだなあと、改めて実感した次第です。
考えてみれば、個人投資家が自宅に居ながらにして、実際のマーケットの動きをリアルタイムチャートにて見られるようになったのは、ほんのこの10年程度のことです。
それまでは、金融機関や運用会社が高価な料金を払って、情報器材をディーリングルーム内に張り巡らせて、選ばれたトレーダー達だけがリアルタイム情報やチャートを享受していました。
私も邦銀にいた時は、組織に甘えていたせいか、料金体系など知る由もなかったのですが、外資系金融機関に移籍して、コスト意識が高くなったことで、何と高い料金を払っているのだと驚愕したのを覚えています。
そのような経験があるだけに、最近では、個人投資家の皆様がいとも簡単に様々なチャートソフトを操っておられる状況を見るにつけ、本当に時代は変わったのだなとつくづく思うのです。
■ただ、同時に頭によぎるのは、実際のところ、個人投資家の皆様がどこまでチャートを使いこなせておられるのか疑問に感じることです。
例えば、1つ「移動平均線」を例に取り上げてみても、その効用を思い存分満喫されているのかどうかということです。
私は、移動平均線の中でも「単純移動平均線」をとりわけ重視しています。
実は、私の相場分析手法であり、トレード技術の1つの柱である、「スーパーボリンジャー」は、21単位の単純移動平均線をセンターラインにしたボリンジャーバンドをベースにしたチャートです。
確かに見た目は、ボリンジャーバンドなのですが、1本の重要なラインが加わっています。
それが、「遅行スパン」です。
「遅行スパン」とは、私のもう1つの相場分析手法であり、トレード技術である「スパンモデル」でも重要なラインなのですが、要するに、ローソク足終値を、ある決まった数値分、過去に移動させて、それぞれの点を結んだラインのことです。
この決まった数値とは、「スパンモデル」では「26」単位、「スーパーボリンジャー」では、「21」単位です。
「スーパーボリンジャー」は、この「遅行スパン」がボリンジャーバンドに加わることで、チャートに威力が何倍、いや何十倍にも増大するのです。
すなわち、遅行スパンが実態ローソク足(遅行スパンと同一時間に位置するローソク足のこと)の上に位置するか、下に位置するかで、相場の基調が買い優勢であるか、それとも売り優勢であるかが一目瞭然で分かります。
既にお分かりかと思いますが、遅行スパンのパラメーターを「21」に設定すること、ボリンジャーバンドのセンターライン(移動平均線)のパラメーターを「21」に設定することで、遅行スパンと実態ローソク足の位置関係を知るだけで、センターラインの傾きの方向を知ることが出来るわけです。
このセンターライン(単純移動平均線)の傾きがどれほど重要な意味を持っているか、実際のところ、あまり知られていないようです。
いや、知識として知ってはいるものの、実際にトレードに活用されている割合はかなり低いようです。
あまりにも、多くのテクニカル分析がいとも簡単に画面上に表示出来る反面、それらの効用を自分自身で十分に検証していない為に、中途半端な利用に留まっているケースが大半のようです。
■考えてみれば、ローソク足1つとっても、チャートソフトが自動的に表示してくれるわけです。
私は、以前は、方眼紙にそれぞれの通貨ペアのチャートを手書きしていました。
毎朝、前日の4本値(オープン、高値、安値、終値)を調べ、ローソク足にして方眼紙上に描くわけです。
ですから、ローソク足の形状そのものも、書きながら大いに関心を持ったものです。
結果、自然と「酒田五法」の勉強もするきっかけとなりました。
「酒田五法」は、日本で、昔から「三猿金泉録」と共に、相場の2大教典とされる伝統的な相場罫線の分析手法です。
すなわち、ローソク足、それに連なる複数のローソク足の形状だけをとっても、膨大な分析手法が存在しているのです。
しかし、残念ながら、現在のように、コンピューターによって、いとも簡単に画面表示されることもあって、個人投資家の皆様の関心度合が大幅に下がってしまっているのは残念なことでもあります。
相場では、買うか、売るか、何もしないかを素早く判断することが肝要です。
短期、長期を問わず、トレードの基本は、天井と見ればすみやかに売り、底と見れば素早く買う、分かりにくい相場であれば休むことが大事です。
この判断を、とにかくシンプルに行い続けることが出来れば、結果として生涯収益(キャリアプロフィット)が右肩上がりで増えていくことになるのです。
■さて、話しを元に戻しまして、私の「スーパーボリンジャー」は一般にも用いられている「ボリンジャーバンド」に遅行スパンを加えたものではあり、一見すると、たわいもないチャートです。
しかしながら、実際のトレードでは、大いなる力を発揮するのです。
この「スーパーボリンジャー」の中で、私が、とりわけ重視しているのは、プラス・マイナス1シグマラインです。
上昇相場もしくは下落相場の開始の条件として、このプラス・マイナス1シグマラインと直近の実勢レベルローソク足の終値の位置関係がポイントとなります。
1つ具体例を挙げると、上昇相場開始の条件は
1)直近の実勢レベルローソク足の終値がプラス1シグマラインを上回ること
2)バンド幅が収束から拡大に転じること
3)遅行スパンが実態ローソク足を上回ってくること(陽転と言います)
の3つの状況が出現することです。
尚、終値で判断することの重要性をご理解頂きたいと思います。
遅行スパンにしても、実勢ローソク足の終値を過去に移行させたものですから、当然のことながら、終値時点での判断となります。
そして、一旦、上昇相場が開始すれば、それ以降の注意ポイントは、実勢ローソク足の終値がプラス1シグマラインを上回り続けるかどうかです。
上回り続ける限り、上昇相場継続となります。
もし、下回って引ければ、その時点で、一旦は、買いポジションを減らすなり、止めるなりして、ポジション調整を行わなければなりません。
その後、プラス1シグマラインを再度上回って引けてくると、その時点で、買いポジションを造り直す必要があります。
このように、一連のポジション操作を、淡々と出来るかどうかが、成功トレードを出来るかどうかの大きな関門となるわけです。
実は、成功トレードを行うことは難しいことではないのです。
多くの個人投資家が苦労されているのは、あまりにも相場を複雑に考え過ぎるからです。
あれこれ余計なことを考え過ぎて、トレードの判断を遅らせてしまっているのです。
相場はタイミングが全てと言っても過言ではありません。
「相場観」だけでは満足のいく収益を残せません。
「トレード技術」がなければ、収益に結びつくトレードは出来ないのです。
善良な個人投資家である皆様には、ぜひとも、正しい「トレード技術」を学んで頂きたいと思っています。
そして、投資人生を輝かしいものにして頂きたいと思います。
尚、「無料レポート」も贈呈させて頂いておりますので、どうぞご利用下さい。
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以上です。